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特体ズボンの型式の処理の技巧

2010/2/9 19:00:00 740

特体ズボンの型式の処理の技巧

【特殊体型に対する服装の扱い方が多く、融通性もあります。

基本図形の紙型の折りたたみを例にとって、特殊な体型のズボンの板型設計における処理技術を検討します。



後傾体体型

その体型の特徴はお腹が前に伸びることで、お尻は比較的緩やかで、かかとが後ろに傾くことです。

着用後にズボンに現れる弊害は、股前が短くて長く、腹部がややきつく、ズボンの角は前が空いています。

処理の方法は(1)前片の横まち線abを切り、上に向かってa点を引き、縦まちの深さを増加させ、前股の短い弊害を補う(2)後片のヒップのc点をd点と接続し、下にc点を重ねて、後上がりを低下させ、後股の長さの弊害を修正する(図1参照)。

後ろ傾体と反対の体型は前傾体の体型ですが、着用後にズボンに現れる弊害や対処法は後傾体の体型と反対です。

後傾体体型の対処法をマスターすれば、前傾体体型の対処法もスムーズになります。



 


 

突尻体型

その体型の特徴はお尻が大きくて外突起で、腹部が緩やかで正常で、足を横目にして比較的に緩んでいますが、後が長い前が短いことです。

服を着た後にズボンの上で現れる弊害はお尻がぴんと締まっているので、後ろの股の隙間と後ろの腰の下でぶら下がって、後の股のカーブのところは妨げられて、引っ掛かりを締めます。

処理の方法は(1)後ヒップのa点と横まちのb点を線につないで切り、a点を上に引き、ズボンの後ろまちの縫い目を長くすることです。

(2)c点とb点を接続して切り、横にc点を引き、サイドの縫い目を斜めにして増加させ、お尻の引っ張り出しの弊害を解決しました(図2参照)。

ヒップの体型とは逆の体型がヒップホップ体型です。

着用後のズボンに現れる弊害や対処法は、突尻体型とは反対です。


 


 

お尻が突き出た体型

その体型の特徴は専断で、尻と腰の下部はすべて明らかに突き出てしかもふくよかで、腰の中心の軸方向の後で倒れて、しかし全体の下半身の前後のバランス。

服を着た後にズボンの上で現れる弊害はズボンの上で股の短いことで、前のl-の襟は斜めになって、後の股のすきまの下でぶら下がります。

処理の方法は(I)前片ヒップラインabを切ってからbcを切断し、a点に沿って上に引き、お尻の高線以上の部位を大きくすることです。

(2)後片のヒップラインdとe点(横まち線からヒップラインの下3分の1)を線切りし、efを線切りし、d点に沿って上に引き、ヒップを大きくする(図3参照)。

O型の足は羅針足ともいいます。

体型の特徴は、両足の中心線が膝のところから外側に突き出ており、両足が内に傾いており、股の内側は「0」型。

装着後にズボンに現れる弊害は、サイドの縫い目を上に吊り上げ、下の股が長くなってすり、ズボンの中のラインが外側にずれています。

処理の方法は(1)前片中股線abを切って、側縫いa点を下に引き、(2)後片中股線cdを切り、サイド縫いc点を下に引きます。

このようにサイドステッチを増やし、サイドステッチを上に吊り上げる弊害を修正しました。

X型の足はまた八の字の足ともいう。

体型の特徴は両足の膝の部分にあり、膝から足のかかとまでを「八」と表現している。

装着後にズボンに現れる弊害は、下まちが上に吊り上げられ、側がすり、ズボンの中のラインが内側にずれています。

処理方法は(1)前片の中まち線abを切り、下まちb点に沿って下に引き、(2)後片の中まち線cdを切り、下まち線b点に沿って下に引き、下まち線d点に沿って下に引きます。

このようにズボンの下の股を長くして、下の股を下に吊るという弊害を修正しました。

上記の例を通して、特殊な体型に対する服装処理は、体型の特徴と補填、緩衝割合との結合原則に従って、凸であってもとがらない、屈んでも曲がっていない、偏らない効果を達成することを説明しました。

特殊な体型のトップスに対しても同様で、ヒップホップ体型のトップスに対しては、裾をヒップに寄せて後ろのシートに軽く腰を寄せることで、「腰が陥らないとヒップが突かない」という目的を達成します。股の広い体型のトップスに対しては、脇を締めず、股の部分を合わせた縫い目処理をすることで、ウエストや股間のコントラストを緩和する効果があります。


 

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